前回紹介したこちらの本、末吉里花(著)/はじめてのエシカル。前回の続きで、里花さんの目で見て「いいな」と思った人々や会社、商品の紹介から今回は新しい発見についてご紹介します。(前回のブログはこちらから→読書ノート「はじめてのエシカル」)
新しい発見

KoKeBeeでは、みつろうエコラップの説明書の印刷・添付を廃止しています。代わりに、パッケージの帯部分に、こうした説明について書かれたウェブページを見るためのQRコードを印字しています。説明書って、家に持って帰っても、何度か読んだ後はゴミに捨てられる運命でしょう? そう、紙はプラスチックにも勝る、代表的な使い捨て製品のひとつなんです。
製紙には、原材料である木材が必要です。製紙工場では膨大なエネルギーが使われ、Co2を排出しています。さらには、製造の過程で有害物質も溶け出してしまい、水質汚染や大気汚染につながっています。そして商品を流通させるうえでは、輸送のためのエネルギーやコストもかかりますよね。
プラスチックの代替えとして紙製品の需要が増えていますが、製紙のプロセスを思うと、私の心はやっぱりチクチクと痛むのです。木材だって大事な自然の資源。プラスチックよりはマシだけれども、紙が完全に良いものだとも思えないんです。
そんな理由で説明書の廃止に踏み切りましたが、ゼロにすることはまだ難しく、さまざまな理由で紙の説明書が必要な場合があったり、会社を経営する立場として名刺をお渡しする機会が必要な場合もあるので、心を悩ませていました。そんな時に、この本のおかげで「バナナペーパー」の存在を知りました!

ザンビアの有機バナナ。今まで破棄されていた茎の部分の繊維を使って、越前和紙の技法を応用し、紙に加工されています。
バナナの有機栽培でその土地の土壌と住む人々の健康を守り、繊維をとる作業で雇用を生んで貧困問題に対応し、一本の木も伐採しないことから、緑の環境を守るーーそんな素晴らしい活動が紹介されていたのです!
「次の印刷物からはぜひこのようなエシカル商品を選んでいこう!」KoKeBeeでもさっそく、そう決めています。
使える巻末のおまけ「エシカルショッピング・ガイド」
この本の巻末には、里花さんのおススメ商品や会社のリストがあり、里花さんの言葉で感想や説明が書かれています。「こういった物が欲しいけど、そんな商品を売っているお店で、応援したいようなところはあるかな?」と思った時に、すぐに調べて「バイ(Buy)コット」を起こせます。
環境問題について、「少し興味があるんだけれど、どんな取り組みが自分に合っているかな?」「 何が自分にできるかな?」こんな風に考えている人に、ぜひ読んでみてほしい本です。