こんにちは。KoKeBeeアンバサダーの麻里です。
今日は、先日投稿したこちらのブログの続編となります!
高田先生に会いました①
今回は「海洋プラスチックごみと地球温暖化は密接に結びついていて、プラ製品の購入自体が温暖化を助長している」ということについてお話します。

プラスチックごみと地球温暖化のつながり
プラスチック製品を作るのにも、リサイクルするにも、適切に処理してもやはりCO2は発生します。だから、高田先生いわく「プラスチック製品を購入すること自体が地球温暖化につながる」のです。「プラスチックごみはリサイクルすればよい」のではありません。
繰り返しになりますが、リサイクルするにも化石燃料が必要でCO2が発生します。実は、使い捨てプラスチック製品を量産するよりも、プラスチックごみをリサイクルして再生する方が手間もコストも熱も必要なんだそう!! だから、リサイクルはプラスチックごみを減らす根本的な解決策にはならないのです。
リサイクルごみが行き着く東南アジアでの現状
最近では、これまで中国に送られていたリサイクル用のプラスチックごみが受け入れを拒否されてしまって、その分が東南アジアに送られています。
この送り先に東南アジアが選ばれたのは、なぜだか分かりますか? プラスチックごみを洗って、拭いて、分別して……という作業は、手間もコストもかかるので日本では人材不足なんです。そのために、東南アジアで安い人件費でまかなっているというわけ。
でも、東南アジアの国々はプラスチックごみを管理する施設が整っているわけではないし、そもそも既にプラスチックごみであふれてる。その状況で、さらに自国で発生するのと同じくらいの量のプラスチックごみが日本からやってくるわけですよ。そんなもの、処理しきれませーん!!
しかもあちらの気候では、毎日数回のスコールが降ります。処理しきれず土壌にあふれ出たプラスチックごみは雨で洗い流され川へと流れ、海を漂い……、そしてなんと、黒潮に乗ってまた日本に戻ってきているんです!

これ以上プラスチックごみと地球温暖化を悪化させないために
海洋プラスチックごみと地球温暖化が関係あるということは、海洋プラスチックごみを減らすことができれば自ずと地球温暖化もおさまってくるはず……。それに準じて、生態系や私たちの健康も守られるわけです。すべてはつながっています。
海洋プラスチックごみを減らすには、リサイクルではなくまずは「減らす(Reduce)」のが一番! プラスチック製品が流れ出る蛇口を締め出すこと。つまり、購入しないこと、使わないこと。プラスチックがマイクロプラスチック化するのは海だけではないよ! 陸上でも、紫外線や大気中の酸素によってどんどんプラスチック製品は劣化してきます。例えば、プラスチック製の洗濯バサミって何年か経つともろくなるよね。工事の三角コーン、人工芝なども……。
あとは、「断る(Refuse)」こともとっても大事です!
レジ袋
「いりません!」
ストロー、小分け袋、おしぼり
「いりません!」
いつも講座でも言っていることだけど、お店や企業は私たち消費者が必要としていると思ってるからサービスとしてつけてくれているわけです。安くて大量生産可能なプラスチック製品を。だから、消費者が「いりません!」という意思表示をするだけで、お店や企業側もどんどん変わっていくはずです。
私たち市民がひとりで大きなことを達成するのは難しいかもしれないけど、みんなで当事者意識をもって意思表示しつづけることは、やがて地球に好循環をもたらすほどの力になると私は思います。
地球はひとつ。みんなつながっている。決して他人事ではないのです。高田先生は、誰でも被害者になりうるし、誰でも加害者になりうるともおっしゃっていました。
次回は、環境ホルモンについてお話していきますね。
