こんにちは!KoKeBee認定プラスチックフリー生活アドバイザーのまきです。
前回の記事では読書の秋ということで絵本を紹介しました。
今日の記事では、「秋の夜長に観るエシカルやサステナブルについて学べる映画の紹介をします。ぜひ、チェックしてみてください。
A Plastic Ocean

1つ目に紹介する映画は「海洋プラスチック問題」のドキュメンタリー作品です。
私が、環境に興味を持ち始めた当時、1番初めに観た環境映画がこの「プラスチックオーシャン」でした。
我が家にはネットフリックスはありません。それでも、どうしても観たくて子どもを送迎した後に、友人の家でお願いして見せてもらったというエピソードがあります。
一言で感想を言えば「ショック!!!!!」という一言です。知らずとはいえ「私は、なんてことをしてしまっていたんだろう」と正直、大きな衝撃を受けて、自分の無知さに落ち込みました。
この「大きなショック」をくれたプラスチックオーシャンの映画ですが、自分の普段の生活がこんなにも、他国の人や自然の野生動物、そして大いなるブルーオーシャンである地球に膨大な被害を与えていたことを知るきっかけにもなりました。
普段、家のゴミ箱に入れている数々のプラスチック製品。私たちがゴミ箱に入れた後に市のゴミ収集者によって回収された時点で、自分の家のゴミはなくなった。
=「ゴミの存在は消えた」と勘違いしています。
ゴミはリサイクルのゴミに入れたら100%リサイクルされているとどこかで思っていますがそれは間違いです。
プラスチックゴミはあなたの目の前からは消えていますが、地球のどこかにはまだ存在しています。
あなたが、去年の今(今朝)捨てたペットボトルのお茶は他の国へ輸出しているかも知れませんし、今頃、海の中を漂っているかも知れません。
「海洋プラスチック問題」ということばを聞いても、いまいち、ピンとこない、「どこか自分事をして考えられないんだよあ〜」と心のどこかで思っている方にこそ観てほしいドキュメンタリー映画になります。
2016年年制作
制作国:イギリス
上映時間:100分
Cowspiracyサステイナビリティ – 持続可能性の秘密)

次に紹介する映画は畜産業のドキュメンタリー映画で、私がベジタリアンでいることを選択するきっかけの1つになった映画でもあります。
お肉を食べる/食べないという選択をする以前に消費社会の中を生きる私たち全ての人間に観てほしい作品だと私は思っています。
ベジタリアンになる理由の1つの中にで「動物がかわいそう」だからという人もいます。
動物愛護の目的でベーガンや、ベジタリアンになる人も多いのですが、この作品はそういった表面的な感情だけではなく、もっと深い考察をしています。
作品の中では取材を通して畜産業について追っているのですが、畜産業の裏には強力な利権が絡んでいることについて述べています。
まずは、食の流通には表面上は見えない背景があります。
この作品を観てこういった事実を知るだけでも大きな気づきがあると思います。室内で生まれて外の世界を知らずに食べていく鶏たちがいることの存在も知ってほしいです。
畜産業や水の資源、そして、アマゾンの熱帯雨林の森林伐採など、地球温暖化についても述べていますが、ドキュメンタリーの中心が「普段、私たちは食べているもの」に焦点が当たっているので、今までに観た他の温暖化映画ともまた違った観点で観ることができました。
少し、残虐的な場面も移っているのでお子さんと観る場合は注意が必要かも知れません。
(私は娘と見ていたのですが、途中、目をつぶっていました)小学五年生の娘も現在ベジタリアン
ベジタリアンの方、お肉を食べる人、どちらにも観てほしい作品の1つです。
2014年制作
制作国:アメリカ
上映時間:85分
the Ture Cost:
ザ・トゥルー・コスト ファストファション 真の代償
次に紹介するのは女性が大好きなファッションに関する映画です。The Ture Cost (ザ・トゥルーコスト、ファットファッション、真の代償のドキュメンタリー映画です。
バングラデシュの衣服工場で働く若い女性シーマさんの「あなたの洋服は私たちの血でできています」という言葉はとても衝撃的でした。
華やかなファッション業界の影に焦点を充てたこのドキュメンタリー映画は専業主婦で収入がない私がお世話になっていたいわゆる「ファストファッション」を中心としたファッション業界で一体何が起こっているのか!ということについて、私たちに知る機会、考える機会を与えてくれる作品となります。
私自身、途中から、涙が止まらなくなるほど普段、何も考えずに服を購入していた自分に腹が立ち、厳しい労働環境で働き犠牲になっている女性たちに申し訳なくなりました。
この映画を観た後、数年間、服を買うことをやめてしまうほど衝撃的に考えさせられるドキュメンタリー映画の1つです。
2013年、バングラディッシュの首都ダッカ近郊で、縫製工場が入居しているビルの倒壊事故が起こりました。死者はなんと1100人以上の被害にも及びました。
このビルは事故以前から亀裂などの問題があり、働く人たちへの安全面が十分とは言えない状況でした。
実際、このビル内で働く労働者たちは、何度も経営陣に倒壊の危険を訴えていたそうです。それでも、ビルの安全面を見直されることがなく悲劇は起こりました。
このドキュメンタリー映画を通して、私は反対側の友人の気持ちを意識するようになりました。「この服を買うことは悲しむ人はいない?」と心の中で自分に問いかけるだけです。
もし、あなたがバーゲンで「あ、この服かわいい、安い」と何も考えずに手に取っているのならば1度、立ち止まってみてください。
レジへお会計をしに行く前に「誰がどんな環境で作っているのかな」と考えてみてください。安いから買ってしまうという方にこそ、観てほしい作品です。
いかかでしたか?他にもご紹介したい映画は沢山あるのですが、海洋プラスチック問題、畜産業、ファッション業界と3つに絞ってご紹介しました。大切なのは、映画を観ることではありません。
映画をきっかけに、自分で何を感じるか。そしてこれからどうやって行動していくのかということだと思っています。
私たちの普段の生活なんて小さくて、大きな地球には影響しないと思っていませんか?小さなアクションこそが、大きな変化を作るのです。
今回、ご紹介したドキュメンタリー映画も勇気、正直さ、疑問を持った人たちがそれに向かい合い、ドキュメンタリー映画を制作しています。
あなたにできる小さなアクションを今日から起こしてくださいね。
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