こんにちは!最近、米作りに興味があり、オーストラリアのお米事情をいろいろと調べているKoKeBee認定プラスチックフリー生活アドバイザーのまきです。
日本の米については以前、みつばちの記事で触れましたが、そういえば、オーストラリアの米については記事を書いたことがないと思い、今日はオーストリアの米事情について記事の中で紹介していこうと思っています。
お米はオーストラリアで購入することができる?

海外に住んでいると、「○○ってオーストラリアで買えるの?」と色々な質問をされますが、結論、2023年の現在は、オーストラリアはスーパーでもお米を買うことができます。
多国籍文化のあるオーストラリア、実は、種類でいえば日本よりも豊富かも知れません。
お米を食べるのは日本人だけではないんですよ。
なので、スーパーで売っているお米だけでも、玄米、ミディアムグレイン、ショートグレイン(日本でいう一般的な白米)ジャスミンライス(アジア料理)バスマティーライス(インド料理など)など色んな種類のお米が手に入ります。
オーストラリアの国産米メーカーについて

オーストラリアの国内で生産、販売されているお米は「サンライス社」(SUN RICE)という企業です。
サンライスのお米はスーパーやアジアングロッサリーなど、至るところで売っています。
オーストラリアに住んでいてサンライスのパッケージを見たことがない人はいないのではないでしょうか。
国内のマーケットはほぼ、独占状態、プラス、オーストラリア国外でも他60か国以上に輸出しています。
オーストラリアに米を広げた日本人の存在があった!

今でこそ、オーストラリアに住んでいる私たちも、日本に住んでいた時と同じように食べたいときに、お米を食べることができていますが、その影には、日本人の存在があることをご存じですか?
オーストラリアでのはじめての米作りは1906年(明治39年)まで遡ります。オーストラリアで最初にお米を作り始めたのが日本人である高須賀穣(タカスカ ジョー)さんです。
1905年、穣さんと奥様のイチさんは、40歳のときに子ども2人を連れて、日本からメルボルンに到着しました。
メルボルンへ来て1年半年も経たないうちに、穣さんはビクトリア州のナイアという地域に移住しました。
そこで、現地の農夫から借りた土地(14ヘクタール)に日本の米を植えはじめました。
さらには、ビクトリア州政府と交渉をして、オーストラリアのマリー川沿いに土地を借りることに成功しました。
借りた場所は年間洪水に襲われる土地で(他に利用方法がなかった?)そこで米栽培に挑戦しましたが幾度も困難にぶつかったようです。
洪水、時には干ばつといった自然災害の影響を受け試行錯誤しながらも、1912年。オーストラリアで米作りを始めてから6年後に初めての収穫ができました。
穣さんは洪水や干ばつといった困難に立ち向かいながらも、ついに商業用の米を生産することに成功したのです!
彼の最初の成功は、彼の土地での試験プロットが1911年に収穫されたときでした。これらの種子を使用して、彼は次の3シーズンにわたり借りた小さな土地で成功裡にコメを栽培しました。
1914年、ビクトリア州政府は、スワンヒル近くのムラーレイ川にある洪水の被害を受けやすい土地をタカスカさんに提供し、そこで日本からの米栽培を実演することを目的としました。
彼は最初の成功した作物の種を政府に売り、オーストラリアの米産業の創設を奨励しました。
当時、全て米を輸入に頼っていた「オーストラリアの国の将来のために」と日本人である彼が米をオーストラリアで栽培しはじめたことを、知らない方が多いのではないのではないでしょうか。
参考引用:サンライス公式ページ
穣さんの生涯の本はこちら
オーストラリア産のお米は安全なの?

オーストラリアに住んでいる方は、オーストラリアのお米はどのくらい安全なのか。
農薬をどのくらいつかっているかなど気になりますよね。
まず、オーストラリアの米農家さんについて、
オーストラリアの米農家は、世界中で1ヘクタール当たりに生産する米の量が最も多い地域です。
オーストラリア国内の米業界の平均は1ヘクタール当たり10トン以上です。
これは、世界平均である、4.3トンに比べて2倍以上の生産量です。
ちなみに参考までに日本は、毎年減少傾向にあり、5.4トン(前年差、-3キロ)と農林水産省より発表されています。
オーストラリアの米は他国と比べて、農薬は少なめ

オーストラリアのリバリア地域の温暖な気候は、高品質の中粒米の生産に適しているといわれています。
理由は、強い太陽光(オーストラリアは紫外線が強いことで有名です。)
夏の強烈な暑さは良くも悪くもありますが、米作りに関していいますと、この暑さのせいで米につく害虫と米の病気はほとんどないそうです。
確かにこちらの夏は、強烈に暑く、暑さで殺菌処理(熱消毒)をしてくれそうな気がします。
オーストラリアのお米は世界で最も清潔で環境に優しいともいわれています。
オーストラリアの米農家は、自然の生物学的制御を活用する独特の作物ローテーションシステムを利用しています。
余談ですが、オーストラリアは持続可能な農業システムのデザイン(パーマカルチャー発祥の地でもあります。)
そういった自然が共存する農業システム(アグリカルチャー)を積極的にとりいれることで、深刻な害虫問題、米の病気が発生しないように米の育地を維持するのにもとても役立っているみたいですよ。
そういった背景もあり、他の国と比べて、化学薬品の農薬の使用量は少ないです。
参考サイト
いかがでしたか?日本に住んでいる方も、私と同じようにオーストラリアに住んでいる方も、オーストラリアの米事情についてどんな印象を受けましたか?
今日の記事では「オーストラリアの米事情」についてお伝えしました。今日の記事が参考になったらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。