こんにちは、KoKeBee認定プラスチックフリー生活アドバイザーのまきです。
今日の記事では、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で新しく始まることになったプラスチック袋の禁止令に関する内容をまとめてみました。
NSW州にお住まいの方、オーストラリア国内にお住まいの方、違う国にお住いの方もオーストラリアではこんな取り組みをしているんだなということを、読みながら参考にしてみて下さいね。
2022年6月1日より使い捨ての軽量プラスチック袋の禁止令
オーストラリアのニューサウスウェールズ州では2022年6月1日より、使い捨ての軽量プラスチック袋の禁止令が施行されることになりました。
軽量プラスチック袋とは持ち手つきのバックで厚さが35ミクロン(※1ミクロンは、1ミリメートルの1000分の1)以下であり、全体、または一部がプラスチックでできた袋のことを指します。
気をつけなければいけないのは今回、対象とされている使用禁止になる軽量プラスチック袋の中には「代替品プラスチック袋」も含まれるということです。
例えば、代替品のプラスチック袋には「コンポスタブル」「バイオプラスチック」などが含まれます。
コンポスタブルの袋というのは、とうもろこしなどが原料になっていて土に埋めれば生物分解できるということを売りにしています。
でも、州政府によると、条件が整っている商業的なコンポスト施設で特別に処理されない限り生物分解することは難しく、コンポスタブルで出来たプラスチック袋であっても、従来のプラスチック袋と同じ問題を引き起こす可能性があると述べています。
そのため、代替品プラスチックの使用も禁止されることになりましたので、ニューサウスウェールズ州にお住まいの方は6月1日以降、使わないように気をつけて下さいね。
お店に行っても袋に入れてもらえなくなるので、家からカバンを持参するようにしましょう。
さらに、2022年11月1日より脱プラ政策第2弾がスタート!
軽量プラスチック袋の禁止は脱使い捨てプラスチックの始まりの一環でしかありません。
第二弾、第三弾とエコ大国のオーストラリアは脱プラに向けて進んでいます。
さらに2022年11月1日からは脱!使い捨てプラスチックの取り組み第2弾として使い捨てのプラスチックストロー、カップ、皿、カラトリー、発泡ポリスチレンの使用が禁止されます。
オーストラリア人は休日に公園や庭で友達を呼んでバーベキューをする文化があります。
今後は、その際に、使用するお皿やコップなどに気をつける必要があるということですよね。皆さん、今後バーベキューする際は少しずつ家からお皿を各自で持ち寄るスタイルへと変えていきましょうね。
私が住んでいるビクトリア州においても、スーパーで販売されているパーティグッズのコーナー(使い捨てのお皿やストローなどは置いてある)の製品が既に紙製のストローや皿に置き換えられているなど、この脱使い捨てプラスチックの動きはすでに始まっています。
ビクトリア州で法律上で、使い捨てのプラスチック禁止法が実施されるのは、2023年2月からとのことですが、既に大手スーパーなどでは動き出しています。
今度、スーパーに行った際にパーティコーナーもぜひ、確認してみて下さい。
便利なプラスチックの最大の問題は?
プラスチックは軽くて丈夫です。だからこそ、私たちの暮らしの中でこんなにも普及したんですよね。でも、便利がゆえ、問題を起こしてしまっているということを私たち1人1人が気づかなければいけない時にきています。
「使い捨てプラスチックは、私たちの多くがほんの数分便利に使うだけで、何年も私たちの環境に残り、最終的にはマイクロプラスチックに分解されます。
私たちの生活は、数分の利便性のために一生残るゴミを生み出しています。
これは決して、オーストラリアに住んでいる人だけが関係ある話ではないのですよ。
あなたが、日本に住んでいても、違う国に住んでいても同じです。
使い捨てのプラスチック製品が原因の問題は世界中で起きています。
他人ごとではなく、私たち1人1人の生活こそが、環境破壊の原因の素になっているという事実に向き合っていきましょう。
「NSW州では、使い捨てのプラスチック製品および包装が、ゴミの60%を占めています。問題のあるプラスチックの供給を最初に止めることで、それがゴミとして環境に出たり、埋立地に捨てられたりするのを防ぐことができます。
私たちが使い捨てのプラスチック製品をやめることで、個人レベルで環境に良い変化をもたらすことができるんですよ。
6月1日を待たず、ショッピングセンターの中にあるお寿司売り場などでは「プラスチックの袋はありません」との張り紙を既に始めているお店もあります。
容器はまだ、プラスチックの容器に入っているようですが、今後は、恐らく紙パックなどへ移行していくのではないかと考えられます。
使い捨ての使い捨てのプラスチックが当たり前の世界から、プラスチックを使わないのが当たり前の社会へ少しづつ変わっていくといいですね。
私たち、1人1人ができること
脱プラスチックに向けて私たちができることは沢山あります。
今後、さらにスーパーマーケットや市場でもプラスチック袋を使わない動きがでてくると思うので、 もし、エコバックをもって出かけることを忘れてしまう方は、ぜひ、玄関先、車の中などにエコバックを準備しておきましょう。
折り畳めるエコバックを普段使いのカバンの中に1つ忍ばせておくだけで、急に買い物に行かなければならなくなった時も慌てず安心して対応することができますよ。
今、現在では、野菜用の薄手のプラスチックは禁止されていませんが、この野菜用のプラ袋も布製のプロデュースバックを代わりに使うことで減らすことができます。
KoKeBeeのホームページでも布製のプロディースバックを販売しているので、まだ試したことがないよという方は、ぜひ、この機会にお試しください。
この他にも、私たち一人ひとりの心がけひとつで今すぐにできるアクションがこんなにあります。
出かける際にできることとして
- エコバックを持ち歩く
- ストローを断る
- マイカップや水筒を持ち歩く
- 持ち寄りパーティはお皿やカトラリーを持参する
- 店で袋はいりますか?と聞かれたら「いりません」と答える
家の中でできることには
- 食器スポンジをへちまタワシに変えてみる
- 使い捨てのラップの代わりにみつろうエコラップを使ってみる
- プラスチックのコンテナを少しづつガラス製品に変えていく
- 歯ブラシを竹製歯ブラシに変える
1つ1つをみると「これならできそう?」と思いませんか?
脱プラと聞くとプラスチックを避けるのは難しいと感じますが、1つ1つの行動をみていると具体的なのでハードルが下がるかと思います。
あなたが、取り組んでいることもぜひ、インスタでKoKeBeeの公式アカウント@kokebeebeeswaxwrapをメンションして教えて下さいね。
今日は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州で6月1日より実行される脱プラの取り組みについて紹介しました。
わたしがつくる小さな循環で、明日の地球をHAPPYにしていきましょう。
今日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。