こんにちは
KoKeBee認定プラスチックフリー生活アドバイザーのまきです。
今日の記事では、前回、映画の試写会の記事の中でお話ししたチリ発量り売りの自動販売機
algramoについて紹介します。
まだ読んでない方はぜひ、こちらの記事も読んでみて下さいね。
私もこの映画を見た後に自動販売機で量り売りをする企業があることを知り「どんな会社なんだろう?」と気になり、個人的に興味がわいたので調べてみました。
そして、とても興味深く、この動きが色んな世界でもっともっと広がっていけばいいなあ~と思い、今日は皆さんにもアルグレモという企業についてシェアしたいと思います。
algramoってどんな企業なの?
まず、アルグレモはどんなことがきっかけでビジネスをスタートしたのか
そして、どんな使命をもって今、さらに飛躍しようとしているのかについてお伝えします。
消費者の習慣を根本的に変えることで地球を救う
ということをビジネス理念(使命)として活動しています。
アルグレモは2012年に設立された企業で、創設者はホセ・マヌエル・モラーさん José Manuel Moller(ファンダドール兼CEO)という方です。
ホセさん自身がまだ学生の時に生活費を予算内でやりくりする中で、同じ商品の大きなお得サイズを購入した場合と小さなサイズを購入した場合の値段を比較すると、小さいものでは最大で50%も多めに払っているということに気づきました。
本当は大容量で購入した方が、1グラムもしくは1リットル当たりの料金は安くなるけれど、生活が厳しくてやりくりをしなければいけない家庭の場合だと、どうしても家計の関係で小さい容器を選ばなければいけないことが多い。
とうことは、同じ商品(中身は全く同じ)を買っても小さい容器を選ぶ人、つまり、貧困層が損をしています。
ホセさんはこれを「貧困税」といっています。
創設者であるホセさんは、”環境問題はますます緊急性を増しており、テクノロジーはそれを解決する最も強力なツールである”と言います。
そして、この問題を解決するために2013年にチリのサンティアゴで、粉末洗剤ディスペンサーの最初の試作品を作りました。
(初めての量り売りの自動販売機の試作品)
活動資金を獲得した後、小さな個人商店を通じて貧困税対策に正式に挑戦していきます。
同じ年にホセさんが発明した自動販売機を使い、ラ・ピンコヤの近隣住民は、ディスペンサーで初めて洗剤をまとめ買いすることができました。
今まで、予算の関係上小さい方を高めに払って購入していた人たちです。
そして、2014年には何ヶ月にもわたるテストの後、最初の生鮮食料品ディスペンサーの開発に成功し、個人商店での販売を開始しました。
この量り売りシステムはあっという間にチリ内で広がり、首都圏で100系列店が出来ました。
2021年となる今では、チリのみならず、インドネシア、アメリカへと広がっています。
日本やオーストラリアへとアルグレモの量り売り自動販売機が来る日も近いかも知れませんね。
始めは個人商店からスタートしたアルグレモですが、今では循環型プラットフォーム「Algramo」として企業が製品を配送する方法に革命を起こしています。
このアルグレモの始まりは、一人の学生が「小さい方が高い」ということに気づき、気づいただけはなく解決策を考え、実際に行動したということです。
ほとんどの人はきっと「小さい方がちょっと高いな~でも仕方ないな」と思ってしまいますよね。
でも、ホセさんは何と自分でグラム単位で購入できる自動販売機を作ろうとしました。
そして、実際に作って形にしました。
この行動力がすごいな!と単純な表現力ですが、本当正直に思います。
日本の量り売り事情は?
最近は、脱プラ、プラスチックフリーという言葉も身近になり、少しづつ都会の方では
量り売りで買えるお店が増えてきました。
でも、子どもの頃を思い出しててみて下さい。
私が田舎生まれ(鹿児島です)だからかも知れませんが、私が子どものころは軽トラックで焼き芋を売っていたり、アイスクリームを売りにきていました。
私が小学生の頃は、母が仕事が終わって一緒に歩いて家に帰る時に「やきいも~」というおじちゃんの声が聞こえてきたら声が聞こえる方へ橋って行き「300円分下さい」とよく購入していました。
ひと昔前はこうやって必要な分だけを買うことができていたんです。
私たちは、いつの間にか忙しい現代社会へと移り変わってしまいましたが、今こそ立ち止まり「必要な時に、必要な分だけ」買う暮らしへと変えていく必要があると思います。
「買い物は投票」という言葉を聞いたことがあると思います。
あなたが普段どんなお店で買い物するか
コンビニで買い物をするのか
アルグレモのように環境に配慮した量り売りのお店を利用するのか
それで、今後の地球の在り方が変わってきます。
日本には、あらゆる場所に自動販売機が設置させていますよね。
駅の前、コンビニの前、ファミリーレストランの前にたくさんの種類のジュースやお茶が
所せましと置いてありますが、想像してみて下さい。
今、ある自動販売機の数はそのままで、もし、中味だけで買えることができるようになれば、かなりのペットボトルのゴミが減らせると思いませんか?
今後、お米や豆など量り売りで買える自動販売機が増えていけば、大量のプラスチックゴミを間違えなく減らすことができます。
最後にアルグレモで展開している移動販売についても少し紹介しておきますね。
自動販売機を設置して、量り売りで地球を守る活動をしていたアルグレモですが、2021年の5月以降、大手会社のユニリーバと連携をしました。
それによって、現在は三輪の電気自動車を利用して石けん、洗濯用洗剤の中味が買える移動販売のシステムを試験的に導入しています。
三輪自動車の中に、小さな自動販売機が設置されていて、再利用することができるペットボトルを提供しています。
1週間で市内の決まったルートを循環しています。
洗剤が必要になると、容器をもって三輪自動車が廻っている場所へいきます。
中味を入れてもらい、それを使う。
無くなったら、また中身の補充だけをする
というとてもシンプルですが、強力な変化につながっています。
アルグレモの使命である
消費者の習慣を根本的に変えることで地球を救う
という理念に基づいていますね。
買い物の仕方もとてもシンプルなシステムにしています。
- オンラインでアカウントを作成
- オンラインで必要な分量だけの料金を先払い
- 当日は現金の支払いを介さず洗剤を購入
パッケージには、RFIDシステムというシステムが使われています。
RFIDシステムは電子マネーなどに使われているもので、日本ではsuicaなどにも
使われています。
例えばsuicaは電車に乗る前に自分で駅で入金して、電車に乗るとき自動で引き落としがされていますよね。
それと同じような感じです。
いかかでしたか?
まとめますと、アルグレモはチリ発の量り売りの自動販売機を開発した企業です。
始めはチリの小さな個人商店に置かせてもらい、少しつづ広がっていったシステムで現在はさらに色んな国で取り入れられてきています。
現在は自動販売機だけではなく、移動販売も開始しています。
このシステムを使うことで、消費者はス―パーで購入するよりも安く購入することができる
企業は人件費を削減することができる
なおかつ、プラスチックゴミの削減にもつながり、みんなが笑顔になるビジネスモデルといっても過言ではないでしょう。
こういったビジネスをサポートすることは、あなたの暮らしを守ることにつながっていきますよ。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。